どうも国府田です

イラストと漫画の制作、郷土の歴史と文化、そして日常。

どうも国府田です

【川のお魚たち】縄文時代の東日本にいた川魚描いてみた。

今日は、「縄文時代の東日本に生息していた川魚」のざっくりまとめです。

なんで東日本限定なのかって?

僕が描くイラストや漫画は、青森の三内丸山遺跡を意識しているので、必然的にそうなります。

この先何度も漫画で描くことになりそうなモチーフです。そこで、一度資料を見ながら描いてみました。

 

【イラストA】川を泳ぐお魚たち。

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なんか図鑑みたい?

色が無いとちょっと分かりにくいかもしれませんが、とりあえずモノクロラフです。

 

当時の川は、噴火でもないかぎり水質汚染はほとんど無かったでしょうから、たくさん魚が生息していたことが想像できます。

僕が子供の頃でも青森市内の川や沼にいろんな魚がいたのを見ているので、縄文時代なら手掴みで捕れそうなくらい棲んでいたでしょうね。

 

イラストAの魚について。

ワカサギは北海道の湖で釣れるイメージがありますが、管理された釣り場では人為的に放流したものだそうです。天然のワカサギは関東以北に分布しています。

 

ボラは海でジャンプする姿が見られますが、いわゆる出世魚で、大きさによって呼び名が変わります。成長過程で河川や水路など色々な所で姿を見る一般的な魚ですね。

 

アユやイワナは昔から美味しい川魚の定番、というか河原で焼いて食べたい!

 

サケも今では北海道のイメージが強いですが、三内丸山遺跡からは数が少ないながらもサケの骨が出土しています。またカワシンジュガイというサケに寄生する貝も出ています。ということは、当時の三内丸山の村にいた縄文人が、サケを捕って食べていたと考えられます。

 

どんな料理だったんでしょうね…。サケは大きいので切り身にして焼いたか、ぶつ切りにして鍋に入れたか。小魚は干して食べるのかな?持ち歩いたり、出汁にもなりそうです。

 

そういえば、以前こんな記事を書きました。

↓↓↓

kazuyacoda.hatenablog.com

 

 【イラストB】甲殻類や貝、沼のお魚。

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次は川に棲む甲殻類や、沼の魚、貝類です。

三内の沼は飽きるほど行きましたが、正直綺麗ではありません。タニシとか「きたねぇ〜!」なんて思ってました。

でも、さすがに縄文時代は状況が全然違ったでしょうね。

というか、海だったかも??(縄文海進)

 

あそこは、たまに大きくなったコイを捨てに来る人がいたり、フナ釣りをする人もよく見ました。懐かしいです。

 

 イラストBの魚について。

今でもそこらへんの河原で見かけるのはサワガニ、それと簡単に釣れるテナガエビ。近場の川で捕まえて遊んでる子供、結構いるんじゃんないでしょうか?現代は素揚げで食べるのが一般的ですが、縄文時代はどうしていたんでしょうか。

 

あと絵には描きませんでしたが、小さいヌマエビもどこにでもいるイメージです。子供の頃網ですくった記憶があります。透き通っていてかわいい。

 

フナについては説明不要なくらい、どこにでもいる淡水魚ですね。泥臭い魚で知られますが、縄文時代は水質が綺麗だったでしょうから、もしかしたら今ほど臭みがないかもしれません。鱗が大きくちょいキモいかも。

 

タニシは田んぼにもいますね。最近は外来種で駆除対象のジャンボタニシが増えているみたいです。在来種の生態系が危うい?

 

ハゼについてですが、一口にハゼと言っても色々種類があります。沼に生息するのはヌマチチブという種類の魚だと思いますが、ここではざっくり「ハゼ」としておきました。

 

しかしアレですね、ドジョウって変な生き物ですね。小学生の時手掴みしたことがありますが、すり抜けて逃げられました。絵に描いてみると尚更奇妙な生き物だと思いました。縄文人のドジョウすくい?があったのかどうか…。

 

淡水の魚は全体的に臭いと言われますが、泥抜きすれば食べられます。グルメだと言われる縄文時代、多分昔の人もちゃんと泥抜きしていたんじゃないかと思います。

 

 

基本的に今と変わらない。

縄文時代にも居たであろう川の生き物、魚、大体こんなところでしょうか。

動物はそこそこ描いてきたので、今回は魚に注目してみました。 

 

遺跡の出土物を見る限り、基本的には今とそれほど変わりがないみたいです。網を張ってまとめて捕ったりしたんでしょうかね。

子供たちの遊びにもなると思うので、海の魚より身近だったんじゃないでしょうか。

縄文人の釣りの場面や魚の料理は、そのうち漫画の中で描きます。

 

今回描かなかった魚の中にナマズがあります。ナマズは元々西日本に生息していた魚だったらしく、大分後から人為的に東日本に放流されたものと考えられています。

そのため、今回は省きました。

また、メダカもたくさん居たでしょうね。想像するとかわいいです。残念ながら、今では絶滅危惧種として保護の対象になってしまいました。

 

本当は海の魚も描きたかったんですが、量が多すぎるのと、海と川で分けたほうが区切りがいいので海はまたの機会にします。

 

さて、これらのお魚の絵ですが、先週描いたキャラクターのラフと合わせて、後日カラーの一枚絵に仕上げます。

 

 

詳細は後日、ということで。

 

定期

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参考:ぼうずコンニャク市場魚介類図鑑、縄文遊々学 第45回 サケ・マス文化論、サホロ湖ワカサギの人工ふ化放流事業の実態調査、環境省HP