青森の縄文人による津軽弁講座<その1>
縄文の食卓は青森の方言で会話することがネタになっています。
そのままでは「なんだこりゃ、読めない!」なんてことがあるかもしれません。
そこで、「うちの子」ナルミナとオズに、わかりにくいところをマンガ形式で解説してもらいます。
同じ青森県内でも複数の方言がある。
クセが強い青森の方言。
青森の方言は、数ある日本の方言の中でも、かなりクセが強い部類だと思います。
多分他県の方からすれば、聞き取ることすら難しいんじゃないでしょうか。
ただなまってるってレベルじゃなくて、なにを言ってるのか分からないかもしれません。
三つの地域とそれぞれの言葉。
本州最北端の青森県。
同じ青森県内でも、地域によって文化的に少し違ったり、使われる方言が違います。
ザックリ言うと、大きく三つの区分に分けられます。
青森県の歴史と文化。
昔々、青森では津軽と南部が勢力を争っていました。
そのなごりで、図のような文化的な違いができました。
下北はもともと南部領(盛岡藩)でしたが、津軽と南部が争っている間に、船で津軽との交流を行ったり、北海道まで行くこともありました。
また戊辰戦争の後、会津から人が入ってきたりして、独自の文化を築きました。
マンガの中の方言を解説。
縄文の食卓は津軽が舞台。
漫画『縄文の食卓』は、青森市三内丸山が舞台なので、津軽地方に入ります。
キャラクターが話している方言は「津軽弁(つがるべん)」です。
漫画のひとコマを見てみましょう。
おばあさんの言葉、わかりますか?
漢字が入っているので、意味はなんとなく分かるかもしれませんが、リアルでこれを話されたら、まず聞き取れないと思います。
とりあえずナルミナとオズに聞いてみましょう。
まとめると
「別に気にしなくていいから、無理しないで。」
と言ってるわけです。
なんてことのない平凡な日常会話ですが、聞きなれない言葉で言われると、一瞬「ん??」ってなりますよね。
しかもそれが、外国語じゃなくて日本国内の方言だという…。
面白いもんです。
聞くのも読むのも理解しにくいかもしれない。
実際の津軽弁はかなり濁音がきついのが特徴です。
がぎぐげご
だぢづでど
全開バリバリにすると、マジで意味わかんないと思います。
例えば「誰でも読めるよにさねばまねはんで、こどばの意味しかへでおぎへ」
訳すと「誰でも読めるようにしておかないといけないから、言葉の意味を教えておきなさい」
ここまで再現してしまうと、いちいち注釈を付けなければ、成立しなくなってしまいます(笑)
どこまで漫画のキャラクターに話させるのか、さじ加減に悩むところです。
さて、まだ漫画の中で説明が必要なところがありますが、今回はこのへんで。
続きはまた次回。