どうも国府田です

イラストと漫画の制作、郷土の歴史と文化、そして日常。

どうも国府田です

縄文時代は本当に平和だったのか?

一般論として「縄文時代は平和だった」と言われています。

 

では、こんな事があった時はどうでしょうか。

 

kazuyacoda_blog

 

2年程前の話ですが、SNS縄文時代が平和だったことについてコメントを頂きました。

 

確かに定説では「豊かで平和な縄文時代」と言う話になっていますが、自分の中では「実際は苦労を重ねて維持してきた文化」と言う認識でいたので、当たり障りのない返答しか出来ませんでした。

 

そもそも平和とはどういう状態のことでしょうか?

 

この問いに対して、現代に生きる僕らの答えは、恐らく「戦争がない世界」との返答が一番多いのではないでしょうか。そして「縄文時代は大規模な戦争がなかったため平和な社会だった」と言われています。

  

もう少し突っ込んで考えると、戦争だけが人の暮らしを脅かす脅威ではないと思います。漫画で描いたように、台風、津波、そして地震、こうしたものが直撃したら、縄文時代の村ではとても耐えきれず、木っ端微塵に破壊されてしまったでしょう。

 

現代でも自然災害による深刻な被害は、大きな爪痕を残しています。

例えば東日本大震災の様子を見て、あれが平和な世界かと問われれば、答えはノーです。大規模な災害が起きた時、被災によって親族や友人を亡くしてしまった方々に「日本は平和ですね。」とはとても言えません。

また、つい最近の地滑りや水害でも大きな被害が出ています。

 

言うまでもなく、日本は地震大国であり、台風も毎年来ます。先史時代の世界では尚更、その度に村を壊され、また再建し、どれほどの苦労を重ねてきたのでしょうか。

 

つまり縄文時代の人々は、「自然の脅威とどうにか折り合いをつけながら、自分たちの大切な共同体を維持してきた」というのが実際のところじゃないでしょうか。

 

病気についてもまた然り。今は治るものも、大昔では不治の病とされたでしょうね。実際、縄文人の平均寿命は今の半分以下です。 

 

あまりにも古い時代の話が故に、夢を持って見る感覚は僕にもあります。しかし、超リアルに考えてみると、今なら考えられないような酷い話は沢山あったろう、と。

 

 

 

大きな神社は、地盤の強い高台に建てられていることが多いのはご存知でしょうか。 

おそらく何度も自然の脅威に晒され、その経験から土地の選び方を学んだものと考えられます。

そしてそれが、今の日本の土台になっているとっても過言ではないと思います。

 

昨今の自然災害のニュースを見るたびに、頭の中をよぎったことを書き出してみました。

 

ということで。