お腹が空いたら蔵へ行こう。
「蔵から盗んで来た栗粉煎餅だぞ。腹減ったらちょっとずつ持って来てやるからな!」
大好きな犬やスズメに、せっせと餌をあげたがる、心優しい童子(わっぱ)がいると言う。
その子は食料を蓄えておく蔵に近づき、ちまちまとコソ泥まがいに食べ物を・・・
いや、何のことはない、自分が食べたいだけなんだ。
家で出される食事よりも、くすねて食ったおやつの方が、美味しく感じるのは何でだろう。
この時代の蔵に鍵なんかありゃしない。
せいぜい柱にねずみ返しが付いてるくらい。
でもごっそり持って行っちゃうと、村の大人にバレるから、干し肉を少し削ってみたり、気づかれないように工夫するのだ。
全ては計画通りに動いてる。
誰も見てないスキに蔵に入り込んで、うまいもんを拝借するんだ。
今日も上手いことやってのけた!
誰にも知られずやってのけた!
・・・と思ってるのはこの子だけ。
蔵の管理をしてる大人はお見通し。
だけど小さい子が食べる量なんてたかが知れてる。
いつものことだとバレてるから、もう半分呆れてほったらかし。
いや、むしろちょっと可愛いのかもしれない。
育ち盛りの子供が沢山食べたがるのは当たり前。
小さい悪さも遊びのうち。
だけど、越冬のための大事な備蓄なんだし、イタズラもほどほどにね・・・。
あ、それから、森の動物に餌付けしたら、クセにして却って可哀想なことになっちゃうから、やめような・・・。
BY THE WAY
「この絵は前に見たことあるな」て思った人いるんじゃないかな?
そう、過去絵をリメイクして蘇らせた。
少し気に入ってる内容だったし、イラスト描きっぱなしで、漫画のどこにも使ってないので、この機会に綺麗に整えなおして型に収めて作品化した。
ツイッターのタイムラインに流れて行くだけの半端な物にしておくより、ちゃんと企画の中で作品として蘇らせたい物がいくつもある。
これからもたまにこういう事があるかもしれない。
それと僕の描く絵には、やたらスズメが多いってことに気付いただろうか。
理由は簡単、単純に可愛くて好きだから。
祖父母が文鳥を飼っていたので、多分その影響で小鳥好きになったと思う。
時々ツイートでスズメの話をしてたり、スズメの絵も描いたりしてたから、何となくスズメ好きが伝わってたかな。
風水の考え方から言うと、スズメは福を呼ぶと考えられてるそうな。
家の近くに巣を作ったら、近々幸運が舞い込む知らせだって。
もし本当にそうだとしたら、僕のマンションにスズメがねぐらを作ってるので、めっちゃラッキーだって言うことだな。
ということで、また次回。
定期
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